掲示板などUGCのSEOで,固定リンクのURLパラメータ内に任意の文字列をGETリクエストで埋め込む場合,低品質なページが動的に生まれるリスクに注意
Webサイトを作っていて,掲示板など「ユーザ参加型」のコンテンツのSEOには要注意。
「ユーザが作成したコンテンツ」(UGC,CGM)のSEOは難しいのだ。
簡単に管理できる例:静的なデータ,スパムコメント
たとえばブログのスパムコメントのように,
明らかにページ評価を下げるもの。
これは,Webサイト内にデータが残るので,発見も対処もしやすい。
またWikiのように,ユーザ参加型のページ生成システムだと
変な内容を書かれた時に,サイトの評価がガクンと下がる。
あのMozillaでさえ,UGCのせいでGoogleからインデックス削除されている。
Mozilla、UGCスパムが原因でGoogleから手動ペナルティを喰らう | 海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/mozilla-gets-penalized-due-to-ugc-spam/
- mozilla.orgがGoogleの手動対応によって一部のページをインデックスから削除されました。
- ユーザーが作成したコンテンツに, スパム的な内容が含まれていたことが原因です。
組織ぐるみでやらせを行ない,嫌がらせコメントを大量につけて評判を操作したりする例もある。
- CGMには、簡単に暴かれる企業によるやらせも多い。
- はてなブックマークは、人気・注目記事の数的指標がユーザーによるブックマーク数だけ
- なので、ブックマーク数を上げ底するのは非常に簡単だ。
- 大企業なら, 社員やアルバイトを使って簡単にブックマーク数を量産できるだろう。
まあ,これらのタイプのUGCだったら,
サイト内のデータをひたすら統制,監視,修正することで,かろうじて対処してゆけるだろう。
手動運用などによって投稿を監視し,良いコンテンツだけを残すのだ。
UGCサイトのウェブ担当者の重要な務めはコンテンツ監視 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/12/18/21759/page/1?
- 掲示板サイトで、投稿のなかに低品質なコンテンツがあったとしたら、私たちはそれもコンテンツの一部だとみなす。
- 掲示板のユーザーが作ったものだから無視しようとは考えない。
- サイト管理者が責任を負っているものだと考える。
- フォーラムに限らず、ユーザーがコンテンツを作成するいわゆるUGCサイトは、ユーザーが作ったコンテンツの監視が非常に重要。
- 良いコンテンツだけを残せば素晴らしいサイトになる
- 悪いコンテンツばかりが目立てば, ユーザーにも検索エンジンにも評価されないサイトになる。
見つけづらい例:GETパラメータに応じて動的に変化するページ
しかし問題は,「URLのGETパラメータに任意の文字列を埋め込み可能」な場合。
辞書や翻訳サイトなどが挙げられる。
URLに入れた任意の文字列に応じて,ページの内容も変化し,固定リンクが残る形式だ。
この場合,URLの中にスパム文字列を埋め込まれてしまい,
結果として「ポリシー違反の低品質コンテンツ」が生成され,
それがGoogleにインデックスされて,サイトの評価が下がる可能性がある。
Webサイト自身は「変なデータ」を保有していないのに,
外部からのデータ埋め込むによって,動的に「変なデータ」を生成してしまうわけだ。
これは管理しづらい。
「動的に生成されるコンテンツなのに,静的な固定リンクがずっと残る」
というのが問題点。
対策としては,動的に生成されたデータに対して何らかのバリデーションやチェックをかけることだ。
もしも変なデータが生成されそうになったら,「このデータは表示できません」とし,
低品質なコンテンツの生成を未然に防ぐこと。
こうすれば,「良いコンテンツだけを残す」ことができる。
悪いコンテンツが生まれる可能性を心配するあまり,
UGCのアイデア自体をあきらめてしまうのは,あまりにもったいない。
静的コンテンツであれ,動的生成コンテンツであれ,
「良いものだけをフィルタして残す」という大原則は一緒だ。
品質の高いページを作るために,あらゆる工夫をこころがけてゆこう。
コメントも含めたページ全体のコンテンツが品質評価される | 海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/comment-is-a-part-of-content/
- UGCは多くの価値を提供しうる。
- 質の低いUGCが多少あるからといってUGC自体を無効にしてしまうのは、ほとんどのサイトではやり過ぎ
- スパムコメントが少しあったからといって、ブログのコメントをすべて削除してしまうのはもったいない