外付けHDDの「FAT32」と「NTFS」フォーマットの便利さの違い。WinとMac混在ならFAT32だが,ファイルサイズや文字コード重視ならNTFSがおすすめ
外付けハードディスク(HDD)のフォーマットには,
主に「NTFS」と「FAT32」の2種類がある。
この2つのフォーマットのメリット・デメリットをまとめた。
(1−1)買ったばかりの外付けHDDはFAT32
外付けHDDを買ってくると,初期状態で「FAT32」でフォーマットされている。
なぜFAT32なのか。
その理由は,
HDDをWindowsで使うのか,Macで使うのか,
メーカーにはわからないからだ。
- NTFSだと,最近のWindowsでしか使えない。
- しかしFAT32なら,昔のWindowsやMac OSX, Linuxなど様々なOSで使える。
どんなOSでもとりあえず使えるように,工場出荷時はFAT32となっている。
おかげで,初心者でもケーブルを挿すだけですぐ使える。
これならフォーマット不要で楽ちん。
MacとWindowsでハードディスクを共有するにはexFATのフォーマットがオススメ | デジさる
http://dezisaru.com/imac/1543.html
- 外付けハードディスクを買うと, 大抵FAT32でフォーマットされています
- が、それでは4GB以上のファイルを扱えない
- なのでWondowsでは,NTFSでフォーマットして使うのが多い
外付けHDDはどのフォーマットがベストか?|MacFan
https://book.mynavi.jp/macfan/detail_...
- Macやウィンドウズが普及するにつれ、フォーマットしなくともすぐに使えるようにしてほしいというニーズが高まってきた。
- そのため現在では, 初期状態でFAT32フォーマットで出荷されるようになった
- FAT32の優れている点
- 現行のMacとウィンドウズなら, HDDをつなぐだけですぐに使えるという点
- ユーザがどちらのOSを使うかはメーカーには分からないので、できるだけ幅広く対応するために、FAT32が使われている
- リナックスでもFAT32の読み書きは可能
(1−2)MacとWindowsが混在する環境なら,FAT32のままがよい
FAT32ならどんなOSでも使えるので,
MacとWindowsが混在するような環境では
FAT32のままがおすすめ。
外付けHDD macではどのフォーマットがベストなの?: パソコントラブル 事例と解決方法集めました
http://pctroubleotasuke.seesaa.net/ar...
- 外付けHDDのフォーマットは, macでwindows環境とデータ共有することを考えると、FAT32を使うのが無難な選択のようです。
もしNTFSにしてしまうと,WindowsはよくてもMacが困る。
Macは,NTFSのHDDを読むことはできるが,書き込みできない。
どうしてかというと,
マイクロソフトから見れば,Windows以外のOSは敵だ。
MacからNTFSを使えるようにツールを提供したら,
Macが便利になってしまい,
その分だけWindowsのシェアが減ってしまう。
なので,MacにNTFSを使わせないようにしているのだ。
Boot CampのWindowsとMacの両方で使用できるように外付けハードディスクを設定する方法 / Inforati
http://inforati.jp/apple/mac-tips-tec...
- 「NTFS」
- Windows Vista以上でデフォルトで使用される方式
- Mac OS Xは, 基本的に書き込むことはできません。
- 「FAT32」
- Windows XPまでで通常使用されていた方式
- WindowsとMac OS Xは読み込むことも書き込むこともできます。
- FAT32のフォーマットで外付けハードディスクを設定すれば、WindowsとMac OS X両方で利用できる
いまだに外付けハードディスク(HD)のフォーマット形式がFAT32なのは何故 - その他(ハードウェア) | 教えて!goo
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2108592.html
- Windows9x系やmacOS、LinuxといったOSでは、
- NTFSのドライブは, 読み出すツールが有っても書き込みは出来ません。
- 仮に読み書きするドライバを作成したとしても、マイクロソフト以外は知的財産を侵害している 可能性が高いため、普及させる事ができない
- 当然ですが、マイクロソフトは自社の最新OSによる完全制覇を目指していますので、他のOS用に NTFSドライバを普及させる事はありません。
- その為、商品の汎用性を重視すれば、最も普及しているFAT32でフォーマットするのが一番
上記のように,
- 買ってきたばかりの初期状態で,すぐに使いたい
- WindowsとMacが混在している
というような場合は,FAT32フォーマットをお勧めする。
(2−1)動画など大きなファイルを扱う場合,NTFSフォーマットが必要
FAT32ではない方がよい,というケースもある。
例えば大きなファイルを扱いたい場合,FAT32では無理。
NTFSにフォーマットする必要がある。
その場合は基本,Windowsのみで使用するということになる。
USB外付けHDDを、Windowsメイン時々Macな方が便利に便利に使う方法 | ひろぶろぐ(Hiro Blog)
http://hirofun.com/computer/pc/2765/
- FAT32はWindowsXP、WindowsVista、Windows7 32bit/64bitでも、MacOS Xでも両方使えて便利。
- ただし、1ファイルあたり4GB以上の大きなファイル(主に動画など)を扱うことができない。
- Windowsだけで使うのであれば、NTFSという形式にフォーマット(クイックフォーマットでOK)してしまったほうが、容量制限なども無くなって何かと便利。
動画の編集をしたい,などの理由で
4GBを超えるファイルを扱うことがある。
その場合,
Windows PCからNTFSの外付けHDDを使う
という選択肢になるのだ。
動画編集をしたければ,WindowsとMacの混在環境はあきらめよう。
外付けハードディスクについて - 最近の外付けHDDはFAT32フォーマットで売...
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/...
- 最近の外付けHDDは, FAT32フォーマットで売られてる物が多い。
- 古くからあるOSでも問題なく認識できるのはFAT32。
- 一般人が何も考えないで、説明書も読まないでただ接続するだけで扱えるというのは、やはり古くからスタンダードのフォーマット。
- 動画データは1ファイルで4GB以上になります。
- 動画編集する人は特殊であり、そういう人たちは自分たちで調べてNTFSに変更する。
- NTFSでフォーマットした場合、フォーマットしたPC以外からアクセスできないことがあります。
- FAT32ではこのようなことは起こりません
(2−2)長いファイル名や,SJIS以外のUnicode文字を使いたい場合はNTFS
またFAT32の問題点として,ファイル名の制限がきつい。
FAT32だと長いファイルパスを作れないので,
フォルダの階層を深くできない。
またFAT32だと,ファイル名の文字コードの問題がある。
- Windowsの中身はUnicode
- NTFSのファイル名はUnicode
- FAT32のファイル名はSJIS
このような違いがある。
そのため,SJIS以外の文字をファイル名に使うと,
FAT32のHDD上では読み込めない。
Unicodeにはあるが,SJISには存在しない,
という文字をファイル名に使えないのだ。
しかしNTFSのHDDを使っていれば,文字コードの問題は発生しない。
なぜなら,Windowsの中身はもとからUnicodeで,NTFSも同じUnicodeだから。
Windows OSとの親和性が高いということ。
そういうわけで,ファイル名を柔軟につけたいという場合は
FAT32ではなく,NTFSを使おう。
IBM Windows のファイル名の文字コードについて - Japan
http://www-06.ibm.com/jp/linux/tech/d...
- Windows2000, WindowsXP などの NT 系 Windows カーネルの場合:
- Windows カーネル内部では、ファイル名は全て Unicode で扱われており、状況によって SJIS への変換が行われます。
- NTFS ファイルシステムに保存する際は Unicode を使用。
- FAT32 ファイルシステムに保存する際は SJIS に変換して保存。
- そのため,Unicode には存在するが SJIS には存在しない文字をファイル名に含む場合は、注意が必要です。
- Windows で使用するファイル名には、SJIS 非対応文字は使用しないことをお勧めします。
外付けハードディスク(USB HDD)の注意点とトラブル対処法 -PCっと!
http://pcsket.com/hdd/usbhdd/
- 外付けHDDはWindowsだけでなく、Macintoshや録画対応のテレビにも接続できる
- しかし、そのため、フォーマット方式がWindowsで一般的なNTFSではなく、「FAT32」でフォーマットされている場合が多い
- FAT32
- いろいろな機器で認識できるフォーマット方式
- が、1ファイル4GBまでとなっているため、外付けHDDに大きなデータを保存できない
- ファイル名の禁則文字などがあったりするため、それらのデータを外付けHDDでは扱えません。
- NTFS
- FAT32ほど汎用性が無いため、フォーマットした機器でしかHDDを使用できなくなります。
Q&A COLLECTION
http://home.impress.co.jp/magazine/do...
- FAT(File Allocation Table)ファイルシステムとは、Windows 95やMS-DOSなどのオペレーティングシステムで, ファイルやフォルダ情報を管理する機構
- 本にたとえるならば、目次に相当
- Windows 95のOSR2では、FAT16を拡張したFAT32が導入されました。
- NTFSとは、現在Windows NT 4.0が採用しているファイルシステムです。
- Unicodeという世界共通の文字コードを使ってロングファイル名を実現
(3)NTFSとFAT32との間には,越えられない壁がある
Windowsの中身は,NTFSである。
Windows OSそのものがNTFS上で動いている。
なのでWindows PC の内蔵HDDは,FAT32は無理。
NTFSしかない。
NTFS、FAT32、exFATの違いを比較!ポータブル・外付けハードディスクを買う時に確認すべき事とデータ保存の裏ワザ | 笑来
http://worklife-create.com/ntfs-fat32...
- Windowsの内蔵HDDは, NTFS以外の適応がない
- 理由は, 内蔵HDDの場合はパソコンの本体のため色んなアプリケーションや動画などの大きなファイルの移動を行う必要があるためで、大容量移動が可能なNTFSを採用しています。
- 外付けハードディスクで買った状態のデフォルトは一般的にFAT32(NTFSの場合もある)
- 外付け標準のFAT32の場合, 色んなOSに対応になっている
- ウィンだろうがマックだろうが、どんなパソコンに繋いでも面倒なことをしなくても使える
- どっちで使うかハッキリわからない外付けだからゆえにこれが採用される
一方でFAT32は,フロッピーディスクの時代のなごり。
はっきり言えば時代遅れだ。
その古さのおかげで,汎用性はあるのだが
最新のWindowsとの親和性は悪い。
File Allocation Table - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/File_Al...
- フロッピーディスクの時代の設計を元にしてある
- ディスク総容量に対し管理領域が少なくて済む、
- 高速にアクセスできるなどの利点がある
- しかしその反面、様々な欠点がある。
- 堅牢でない、
- 大容量ディスクでは非効率、
- 拡張性に乏しい、
- ファイル名が8文字+拡張子3文字までしか扱えない(VFAT非対応の場合)など
古くて汎用性のあるFAT32をとるか,
新しくてハイスペックな作業もできるNTFSをとるか。
自分のやりたい事に合わせて賢明に選ぼう。