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IT業界のうつ病の主な原因は,プログラミング自体ではなく,納期のプレッシャーによるストレス。無理な期限内で完璧が要求されること

「プログラマがうつ病になる理由」を,下記の記事で列挙した。

プログラマ・SEがうつ病になる原因と,予防のための対処法
http://computer-technology.hateblo.jp/entry/20140519/p1

  • 納期の厳しさ
  • 長時間労働が多い
  • 勤務時間が不規則
  • 運動不足

この中で最大の原因は,納期のプレッシャー


プログラミングなどの作業そのものは,
うつを生む原因ではない。

むりな期限までに,完璧さが要求される。
このストレスが主犯だ。


完璧に近い物を仕上げるためには,本来であれば時間が必要だ。

しかしその時間がカットされる。
そこに無理な負担が生じる。

【鬱病】壊れたプログラマー 36人目 【爆発】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/p...

  • 鬱を生むのはプログラミングではなくプレッシャーだよ
    • 納期厳守とか, 完成度とか, 報酬に見合わない激務とか


IT転職・就職 入門講座: IT転職 プログラマーにありがちなストレスを防止する方法について。
http://itwork.pgtop.net/article/12047...

  • プログラミングは、ミスの許されない作業です。
  • 納期が近づくと長時間労働になりやすい面もあります。
    • そのため、精神的な緊張が続き、体の疲れもたまりやすくなります。


プログラマーの鬱病
http://うつ病休職.net/category1/entry79.html

  • コーディングの作業をしている時は良かったのですが、テストがだんだんと複雑なものになってくるとともに、時間が限られていたり、テストをするのにたくさんの条件を満たしていなければいけないといった、1回限りのテストが増えていくようになります。
  • 最初の内は、何とか頑張ってついていけていたのですが、テストを確実にこなさなければというプレッシャーと時間との板ばさみの中で, だんだんと効率がおちてくるようになってしまいました。
  • そこで、自分の現状を現場の人などに相談すれば、きっと良かったのでしょうが、自分がなんとかしなければという思いも強くなっていってしまい相談をできずにいました。

プログラミングやテストという作業そのものの負担は,じつはそんなに大きくない。

言語の進歩やツールの導入によっていくらでも解決できる。

高水準な言語を使って,効率のよいツールを導入すれば,作業自体の負担はどんどん減らせる。

なぜプログラマーにうつ病や精神を病む人が多いのか? | やまろうのITエンジニア仕事術
http://mikumikuplay.com/it/depression...

  • コンピュータは指示したとおりにしか動かないので、完璧な指示をしなければなりません。
  • 開発している途中で, 仕様が追加されたり変更されたりして, 予定通りに行かないことこともよくあります。
    • 時間に追われる、かつ、予定通りに行かないという二つのストレスがある。
  • プログラミングが難しい問題は、より人間の思考に近い高水準なプログラミング言語やツールを使うことで多少は改善できます。
  • 職場のコミュニケーションが少ないストレスは、あまりに周りのメンバーに気を使いすぎるのをやめて、もう少し気楽に話しかければいいと思います。

プログラマーズ・ハイと言って,
プログラミングの最中は気分がハイになる。

これ自体は,気持のよい爽快な経験だ。
つまり達成感や満足感ということだから。

しかし,プログラマーズ・ハイに無理な納期のストレスが加わると
反動でうつになってしまう。

なぜプログラマーは鬱病になりやすいのですか?忍耐力がいると聞きましたが...
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/...

  • プログラムを組むときって、 集中して一気にテンション上げて作り込むので、一時的に躁状態になる
  • で、実装が終わるとその反動で鬱状態が来る。


では,実際にうつ病になってしまったら
プログラミングを避ける必要はあるのだろうか。

プログラミングは体に毒なのか?


必ずしもそうではない。

療養が進んで,意欲が回復してきたら
勉強がてら少しずつプログラミングしてみるのも
よいリハビリになる。

無理なく達成感を味わうことが大事。

うつ病・治りました〜完治を目指して〜 Windowsプログラミングに挑戦・・・
http://moonfort.blog.shinobi.jp/%E6%9...

  • ここ数ヶ月、 自分自身でも驚いているのが,プログラミングのお勉強が続いているということ・・・
  • C言語を数ヶ月やっていましたが、 黒い画面(?)に文字を表示させることに飽きてきたので、 Windows上でソフトを作ってみたい


そして,うつ病が回復したあとで,またIT業界に復職する
という選択をする人もいる。

うつは再発しやすい。それは十分に注意する必要がある。

しかし,もともと物づくりが好きで
プログラミングを愛している・・・という人の場合,
またそれを仕事にするということもあるのだ。

うつの経験から教訓を得て,
今度は無理な負荷がかからないようにバランスをとりやすくなるかもしれない。

「うつ病になって悪かったこと良かった事」を書くにあたっての自己紹介 / 宮本 達也 | STORYS.JP
http://storys.jp/story/12089

  • なぜ病気になったITで再度働きたいと思うのか?  
    • 自分が生きているという実感が欲しいというのが根底。
    • その上で、自己表現をしたいのだと思う。
    • 一言でいうと、物作りが好き。

もちろん,体を休めるべき時には,難しいことを考えてはいけない。

プログラミングから完全に離れるべき時もある。

休養は大事に。

うつ病のまま働き続けるのはNG。休職して仕事から離れ,復職に向け十分に療養すべし
http://seikatsu-kurashi.hatenablog.jp/entry/20150617/p3#L169

  • 休職中は,仕事のことを考えてはいけない。ちゃんと休むこと。


なお,うつ病になる原因として「人間関係」という怖い要素もある。

人間関係の悪化によるストレス。

これは,どの職場にも共通した要因だ。


しかし人間関係は,プログラマーという職種に特化した原因ではない。

プログラマーという職業を特徴付けるのは,納期だ。


なので,今回は最大の要因として
人間関係ではなく,納期のプレッシャーを取り上げた。

大事なことなので,人間関係にも気を配ろう。